紙は地球環境にやさしい産業です。
2019年9月、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットにてスウェーデンの16歳の少女が地球温暖化に対して大人たちを叱責しました。
異常気象、両極大陸の氷河が溶け出す画像、低地の国が水没する姿を目の当たりにしますと、
私たちはCO2の削減に真剣に取り組む必要があります。
紙パルプ産業は太陽エネルギーにより持続的に成長する植物繊維を原料としています。
全体のシステムを正しく管理すれば枯渇することなく、且つ生物の多様性を保ちながら存続が可能であり、
また計画的な植林を通じCO2の吸収ができる、地球環境に極めてやさしい産業です。
私たち文昌堂は企業である以上、経済社会の中で活動をしています。
しかし、一番大切なことは地球環境を守り、すべてのいのちが安心して暮らし続けられる社会をつくることです。
私たちが大切にしているのは美しい地球で、その優位が逆転することはありません。
私たちはその中で経済活動をおこなっていかなければいけません。
地球社会を構成する一員として、社会的な責任を遵守しながらかけがえのない環境がいつまでも続くように企業活動を展開してまいります。
トップメッセージ
株式会社文昌堂は1919年(大正8年)11月11日設立され2019年(令和元年)11月11日に100年を迎えました。これもひとえに諸先輩、得意先、仕入先の皆様のご愛顧とご支援の賜物であり御礼申し上げます。
文昌堂の100年は決して平坦な道のりではありませんでした。
1923年(大正12年)の関東大震災1945年(昭和20年)の東京大空襲により2度に渡り本社は消誠の憂き目にあいました。その後、日本経済の発展と共に成長してきましたが、公害等の暗い歴史もありました。
その壁を乗り越え《板紙の文昌堂》としてダンボールに続き紙器用板紙、洋紙と販売品目を増やし、大きな信用と看板を築き1975年(昭和50年)本社ビルを竣工するに至りました。
諸先輩および皆さんの築いてこられた歴史と伝統ある会社基盤をより盤石なものとし《板紙の文昌堂》と言うカンバンを更に磨きをかけていくことが私たちの使命です。
- 紙は文化を未来へ伝え、人と人とをつなぐ。
- たった一つの地球と、いつまでも続く末来へ。
100周年を迎えるにあたり理念の再定義を行いました。
前段は、「紙の誕生により絵や文字によって歴史や文化をつないできた、そして、先人より多くを学びこれからも紙により人と人をつないでいく」という過去への感謝とこれからの紙の可能性を示しており、文昌堂のさらなる発展を通して歴史や文化をつないでいく決意をあらわしています。
後段は、経済の発展と共に地球環境の保全が重要事項となっていますが、「紙は環境に優しい素材」である。私たちはその事を自覚し、学び、啓蒙し地球環境維持を行う覚悟を示しています。
私たちはその環境に優しい紙に寄り添い、社是【個即全 全即個】に則りこれからの100年、皆で力を合わせ、時をつないでまいります。
創業者・歴代社長
-
創業者 日比 康晴
-
初代社長 市村 清蔵
-
2代社長 鬼澤 庄造
-
3代社長 近藤 重雄
-
4代社長 工藤 二郎
-
5代社長 原 守茂
-
6代社長 高杉 博史
100周年
アニバーサリーマーク
紙を作るために必要な太陽エネルギー、紙の文化の広がり、人と人との輪が永遠につながり、これからもずっと突き進む想いを込めたマークです。
カラーはアニバーサリー感のあるゴールド風にしました。
文昌堂の歩み
-
1919年(大正8年)
11月東京・下谷御徒町1丁目において株式会社『文昌堂洋紙店』を設立する -
1952年(昭和27年)
8月大阪府大阪市北区に大阪支店を開設する -
1956年(昭和31年)
10月愛知県名古屋市東区に名古屋支店を開設する -
1959年(昭和34年)
3月三ノ輪倉庫を増設 -
1959年(昭和34年)
3月御厨倉庫を開設 -
1965年(昭和40年)出版社に向けて洋紙販売を開拓
-
1966年(昭和41年)
4月九州出張所(1978年大阪支店に吸収合併)を開設 -
1967年(昭和42年)
7月山形県山形市に東北営業所を開設する -
1975年(昭和50年)
9月商号を『株式会社文昌堂』と改称し、所在地を東京都台東区上野5丁目1番1号に変更する -
1984年(昭和59年)
9月文昌不動産株式会社を設立 -
1986年(昭和61年)
10月福岡県福岡市に福岡営業所を再開設する -
1988年(昭和63年)
1月八幡倉庫を開設 -
1990年(平成2年)海外メーカー(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・韓国)と直接取引を開始
-
1990年(平成2年)
7月草加倉庫を建設(三ノ輪倉庫を全面移転) -
1990年(平成2年)
7月鳥栖倉庫を建設 -
1993年(平成5年)
10月資本金2億円(現行) -
2002年(平成14年)
3月ISO14001環境マネジメントシステム審査登録する -
2003年(平成15年)
12月CoC認証を取得する -
2011年(平成23年)
8月インド(ムンバイ)に現地法人設立 -
2012年(平成24年)
4月福岡営業所が福岡支店に昇格する -
2013年(平成25年)
12月(株)昌栄洋紙店(現在の(株)文昌堂埼玉)の完全子会社化 -
2019年(令和元年)
11月創業100年を迎える
100周年記念パーティー
2019年11月2日(土)13:00~16:00 ホテル雅叙園東京2階「舞扇」
これからの100年へ
紙は何千年にもわたって人間が培ってきた文化であり、文昌堂はその一翼を担ってきています。
また、紙の代理店として単に紙を販売するだけではなく、環境問題やコンプライアンスをはじめ、社会の一員としての責任(CSR= 企業の社会的責任)を自主的に果たすことが企業として存続していくために必須の条件として強く要求されています。
文昌堂はその意識をより高く掲げ、社会の一隅を照らす企業を目指してまいります。
今後とも末永くご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。